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執筆者の写真BLACKSMITHNAGOYA 1

崩しの美学


皆さんこんいちは!^^♪

さあ、今日のコラムタイトルは「崩しの美学。

はい、これはBLACKSMITH Co.を愛用してくれているお客様ならご理解いただいておる内容だと思いますが、ウチのブランドを支える大事なテーマですよね!

え?!どういう意味ですか?って方のために。今回は詳しく説明したいと思います。

要するウチは崩し=個性と考えております。つまり出来上がったものを崩すことで個性を出すということです。

当店では作品ではなく"製品"を作っていますので、基本的には一つ一つ見た目がバラバラで大きさもまちまちな物を作ることはしていません。基本的にすべて均一であるものが製品と呼ばれると思いますので、1ミリならまだしも2ミリも3ミリも違ってしまえば製品とは呼べないものでアウトなわけです。

しかし俗にいう作家さんなんかはその都度その都度違った作品や同じものは二度と作れないなんて言う方多いですよね。

あれはたぶんその感性に任せて思うがままに作った結果を大事にしているのだと思うのですが。

一方ウチは基本、板金製作所をベースにしており図面を製作してお客様に均一なものを提供することを主とした商品(=製品)を作っております。

製品だからこそ型番をつけ品質保証をし、不良品があれば交換し、アフターサービスを行うことまでが責任だと考えております。

しかし!

BLACKSMITH Co.では、一度正確に寸法通りにモノを作り、そこから’’崩す’’ということをします。

なぜ一度寸法通りに作ってそれをわざわざ崩すのか?

それはブランドとしての個性を出したいから。

「始めから崩れているもの」と敢えて「あとから崩したもの」とでは天と地ほどの差があると考えております。

つまり初めから崩れているモノとはまだ技術が未熟で経験が浅い人が作った結果起こりうると思うのですが熟練のの職人になればどれも素晴らしく均一に作ることができます。

その均一に作ったモノをあえて崩していき、一つ一つ個性を出していきます。そこがポイントで、

そうすると、よく見ると一つ一つちゃんと個性は出ているが遠目で見るとそれぞれどことなく統一感があるように見えるのです。

例を例えるなら、BLACKSMITH CO.のランプシェード.同じ型を使いプレスで一度すべて同じモノを作ります。



そのあと表面に槌目模様をつけてそれぞれのシェードに個性をつけていきます。




お判りいただけましたでしょうか?

ウチの製品はそんじょそこらの作家モノや商品とはワンランク違うということが!w( ´艸`)

へたくそだから崩れているわけでもなく、機械やロボットが作った個性の無い製品でもない。

この崩しのさじ加減こそがウチの個性ですね!

最後にこの‘‘崩しの美学‘‘を意識し始めたきっかけをくれた偉大な巨匠の作品を。


作家名

パブロ・ピカソ

制作年

1962年

技法・素材

油彩/カンヴァス

サイズ

146.3 x 114.3 cm

そしてこちらはなんとピカソ小学生の時の作品

↓↓↓↓↓↓↓↓


基本ができて初めて崩し(個性)が生きる。

皆さんピカソのどこがいいの?なんて思っている方いると思うのですが、幼いころからやはり絵描きとしてのベース基本がしっかりしています。晩年になりどんどん崩しを極めいていったのでしょう。また描いた作品も圧倒的に多いといわれています。ジャンルは違いますがやはり偉大なアーティストですね。

私も日々精進し基本を忘れず崩し方を追及していけたらなと思っております。(^.^)

それではまた~

....for your the best of life style....

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