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  • 執筆者の写真BLACKSMITHNAGOYA 1

SHOW ROOM

皆さんこんにちわ!


前回のブログから少し空いてしまいましたね。。


実は。


その間にSHOW ROOMリニューアルしました!( *´艸`)


こちら!!!!!





どーですか???個人的にはまだまだ20%くらいですが。。とりあえずお披露目!これからどんどん進化していきますよ!!


こちらSHOWROOMには創業当時から今まで出してきた通常ラインナップの数々。(現在50種類ほどかな?!)

そして敢えて写ってませんが最新作と次期新作候補が何点か置いてあります!!

気になる方は是非ファクトリー2階のSHOWROOMまで実物を見に来てくださいね(^^♪





BLACKSMITH Co. SHOWROOM

〒451-0053 名古屋市西区枇杷島3-29-28 T-BOLS2F

open 10:00 -19:00

close 日曜、月曜


"showroomアポイント制"

TEL 052-720-3306



このショールームはここ一ヶ月間、営業終了後毎日コツコツ私が自分で仕上げました。いつも夜中までかかって一か月程かかりましたが少しづつ理想に近づいてきました。

これからはこちらのショールームを使って商品単体だけではなく”空間での魅せ方”商品のコーディーネートの仕方など写真や動画を使って皆様に分かりやすくご紹介していこうと思っています。








さあ、ショールームもひと段落し、前回のブログの最後で少し触れたこと。本当は何が本物で偽物なのかに気づいたことにより人生が180度変わった私の体験談について少しだけ語らしていただこうかな。



思い返せば10代後半から二十歳ぐらいの頃かな。

当時の私はまだ大学生になったばかりでやっと高校の制服ではなく大好きな洋服を着て毎日過ごせる環境を楽しんでいた頃だった。


当時の流行は裏原ファッション全盛期で私の周りには授業などそっちのけで毎日雑誌に目を凝らし、有名な裏腹系のファッションブランドで着飾り、クラブなどを行き来するお洒落な友人が多かった。

昔から周りの人と一緒の物や事をするのが嫌いだった私は、なんとなくAPEのNIGOさんがやっていた一見ストリート系の恰好なんだけれど見る人が見たら分かるような貴重なジーパン501XXを履いていたり時計がジェイコブだったりのハイセンスなさりげなさに魅かれて憧れるようになった。

しかし当時の501XXは普通の大学生では買える金額ではないのでセールスの完全歩合制のアルバイトで結果を出し毎月社会人の平均月収くらいはバイトで稼いでみせた。


ヴィンテージのジーパンから始まり、Tシャツ、革ジャン、など他の周りの友人では買えないような数々の貴重な物を手に入れていく。一度ハマったら止まらないのが私の性格。しまいにはマイフリーダムという洋書に載っている実物を何個も持っているという始末。後に第一回のインスピレーションにも行ったな。

そんなこんなで車もヴィンテージカーに乗り、バイクも貴重なヴィンテージハーレーで学校に毎日通学した。


当時の写真はこんな感じ(写真下)

これ70sのバイク雑誌ですか?いいえ、大学生の頃の私ですw

これは当時行きつけの古着屋さんの店長が撮ってくれた写真なんだけど20歳くらいだったかな?足元はブラックのダナー。ジーパンがCXTXMさんの卍でTシャツがヌードの骸骨のだまし絵のBIKEWEEK86。ベストが60sKoreaのスーベニアベスト。バイクは自宅のガレージでカスタムしていた77年のXLCH。35ミリのフロントフォークに当時まだ殆ど誰もつけていなかった鉄仮面を無理やり装着していた。もちろん気分はHAバーバリアンのスキップワークマン。勿論ハーレーのチェッカーベストも所有していた(マニアックですみません)



まあこんな感じで学生にしてはかなりVINTAGEマンだった私ですがヴィンテージを身に着けることで貫録や他の人間にはないオーラみたいなのが出ていると本気で思っていたんだと思います。要するにまだ経験が未熟な10代の小僧がヴィンテージの力を借りて自分を大きく見せようとしていたのだと思います。



そんな当時の私にある日、大きな転機がおとずれた。

街で見かけた全身古着でばっちり決めたロン毛のガリガリに痩せたお兄さんを見た時のことだ。彼はかなり細身でひげを生やしロン毛をなびかせ、いかにもヴィンテージマンでバリバリのロッカーみたいなオーラ全開だった。当時流行っていたローリングストーンズのロックTシャツに646はいてハイカットで紐を絞りまっくたチャックテーラーみたいな王道の強さんスタイル。なにやら楽しそうに友人と会話しているので耳を傾けたら、どうやら先月のバイト代や貯金をほぼ全財産を使ってそれらを購入したんだとか。あと200円で一か月過ごさなきゃ。とか言いながらその友人に自分のヴィンテージを自慢気に説明している。


その光景を見たとき私の中で何かが変わる。


そのお兄さんには悪いが彼がものすごくカッコ悪く見えた。


なんかインチキ臭いフェイク感というのかもちろん彼が着ていた服は希少価値の高いヴィンテージなのだがそれを着ている人間が服に負けているような感じ。まさに服に着られているような状態だった。しかもその男はロックミュージックをやっているわけでもなくストーンズ(自分のTシャツ)のことすらまともに知らなかった。


それを客観的に見たときに今まで自分も同じような事をしてきたことと、自分ではなく服が主でヴィンテージが持つ貫録や希少価値みたいなものを自分はお金を払って着飾っていたのだということ、そして本当に大事なのは自分自身が主になることだと気づいた。


自分が主になるとはどういうことかを必死で考えた。


毎日ファッションとは何か?本物とは何か?について考えた。


手にした貴重なたくさんのヴィンテージウェアとハーレー毎日乗りながら考えた。


そしてその問いに対して自分なりの答えが出たとき、当時成績が日本一になっていた歩合制のセールスのバイトを惜しげもなく辞め、その足で大須のハーレムストアという店にアルバイトを志願しに行った。


そこはこれまで着ていたヴィンテージとは真逆のレプリカ系のアメカジショップだった。しかも時給は700円だったと思う。


少し前まではレプリカ=ヴィンテージのコピー商品で偽物だなんて思っていた自分が毎日ファッションとは何か本物とは何かを考え自分なりに出した答えがそこにはあった。


私なりの答えとはやはり人間が主であること。服に着られないこと。本物の貫禄とはヴィンテージなどの服から得るものではなく自分がそれを着て何をするか。つまり自分のライフスタイルを通じて服が育っていくことこそが本物であるという答えにたどり着いた。

自分のライフワークを通じて汚れたり破れたところをリペアしり、そのダメージこそが本物の貫録につながるのだということ。


レプリカ系のブランドの新品の服を買ってそれを着て日常のガレージでの作業や遊びなどで汚れ、経年変化していくことでどんどん自分に本当の貫録がついていった。そしてレプリカ系のブランドの多くが現代の日本人の骨格に合わせたパターンに引き直しモディファイされた新しいスタイルであったことがよりヴィンテージマンだった頃に比べて私をカッコよく見せた。


これが私の人生を180度変えた体験談であり、現在分野は多少違えどインテリアという分野でこれを表現している。


アンティークの弱点である日本の小さな住宅には大きすぎたり(つまり洋服で言うところのパターン)を修正したサイジングの展開や、アンティークのような故障個所のないスムーズな動きをするインダストリアルファニチャーの本来の機能的な道具としての側面を一番に考えたモノづくりをしている。


そして何よりも大事なポイントである自分がモノを育てる。いや、モノと一緒に自分も育つことができる新品のインダストリアルファニチャーを製作している。


だからウチのお客様にはアンティーク家具のような他人が育てた自分のモノではない(そういった意味では偽物の)貫録を使って着飾るのではなく、自分のライフスタイルを通じて新品の家具を経年変化させ「本物の貫禄」を出していってほしいと思っています。


最後に、

私はビンテージやアンティークを全否定しているのでは無く、実際私自身もいまだに古着やアンティークを身につけたり買ったりする。先人の考え出したデザインやそのアンティークが持つストーリーを純粋にリスペクトし、時には現行に無いデザインの物を今の服や家具とミックスする事でより良い個性を出すことができると思っている。そして本当は何が本物で偽物なのかを理解した私たちは「俺はオリジナルしか興味がない」とか言う勿体ない考え方をしている方々よりも数倍カッコ良いスタイルができることを確信している。


これが私なりの答えです。






....for your the best of life style....

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